「AIに指導案を作らせたことがある方、いますか」
研修でそう聞くと、けっこう手が挙がります。
そこで重ねて聞きます。「思ったよりいいものができた方」。
手が、下りていきます。
間違ってはいないんです。目標があって、展開があって、評価の観点まできれいに並んでいる。でも「これ、ご自身がやりたかった授業ですか」と聞くと、手が止まります。
どこの学校でも通用しそうな案は、裏を返せば、どこの学校のものでもない案です。
あの「なんか薄い」の正体は、AIの性能ではありません。
腕のいい料理人に「おいしい料理を作ってください」とだけ頼んだら、無難でおいしいものが出てきます。でもそれは、あなたの畑の野菜でも、あなたの家の味でもない。
食材を渡していないのだから、当たり前です。
この2時間は、その食材を渡すところを、実際に手を動かしてやります。
■ 当日やること
【1】4つの食材を渡す(Gemini Notebook)
学習指導要領、自治体の教育方針、学校経営方針、校内研究計画。この4つを渡したAIは、一般論をやめます。
研修で聞くと、後ろの2つを入れている先生はほとんどいません。ここが分かれ目です。
【2】ギャル市の指導案(演習)
教育長がギャルの市が出てきます。「盛れる学びは、盛れる人生をつくる。」を基本理念とする擬野流市です。
ふざけているようで、ここが一番真面目な練習になっています。同じ単元でも、渡した方針が変われば、AIの組み立てる授業は変わる。それを笑いながら体で確かめます。
本当の狙いは「自分の学校の方針を入れたら、何が出るはずか」を予測できるようになることです。演習用の架空自治体は5市分、全文を用意しています。
【3】ルーブリックが、フォームになる
練り上げた評価基準を、Googleフォームに変換します。コードは1文字も書きません。書くのはAIで、僕らは運ぶだけです。
指導案づくりから評価まで、この2時間はここに絞ります。
■ この会の立場
AIに渡すのは「作業」です。「教育」は渡しません。
目の前の子どもに何を身に付けさせたいか、どこでつまずくと予測するか。ここは渡せません。
だから、方針を渡して出てきた指導案は、まだ叩き台です。そこに「この発問では、うちのクラスは黙る」と赤を入れられるのは、失敗の在庫を持っている人だけです。
あなたの経験は、AIに奪われる側の資産ではありません。AIを使う側の資産です。
■ タイムテーブル
09:00〜09:10 なぜ、AIの指導案は薄いのか
09:10〜09:30 演習1:4つの食材を渡す(Gemini Notebook)
09:30〜10:00 演習2:ギャル市の指導案
10:00〜10:10 休憩
10:10〜10:35 演習3:指導案 → ルーブリック → Googleフォーム
10:35〜11:00 まとめ・質疑
※進行状況により前後します。
■ こんな方に
校種は問いません。小・中・高・特別支援、どなたでも大丈夫です。
■ 進め方について
7月に4会場で同じテーマのワークショップをやって、内容を盛り込みすぎたという反省が残りました。手順だけを追ってもらう進め方をしたら、「なぜこの設定をするのか」がわからないまま進むのがつらくなってしまった方がいたんです。
そこで今回は、扱うことを絞ります。そのうえで、こう進めます。
1回目:まず僕がやって見せます
2回目:なぜその設定をするのかを話しながら、一緒にやります
3回目:少しアレンジして、自分の単元でやってみます
その場で全部できるようにならなくても大丈夫です。「こんなことができるんだ」と知って帰るだけでも、十分な持ち帰りになります。手順の動画は残りますし、詰まったところは終了後にも聞いてください。
■ 持ち物
ノートパソコン(Chromebookでも大丈夫です)
iPadなどのタブレットでもご参加いただけますが、演習で使うツールがうまく動かないことがあります。パソコンでのご参加をおすすめします。
Googleアカウント
学校から配られたアカウントは、管理者の設定でGeminiやGemini Notebookが使えないことがあります。当日は個人のGoogleアカウントをおすすめします。事前に一度、ログインして動くか確かめておいてください。
うまく使えなかった方のために、練習用のアカウントをお貸しします。当日、会場でお声がけください。
パソコンは、フル充電で来てください
会場のコンセントの数が十分ではなく、全員分はありません。バッテリーが弱っている方は、お手数ですが延長コードをご持参いただけると助かります。
Wi-Fiは会場にあります。
■ 講師
前多昌顕(まえた・まさあき)
青森県の公立小学校教諭。教務主任を16年務め、現在は理科専科。
YouTube「Johnny MAETA」で教育ICT・生成AIの実践を毎日発信(登録者1万人超)。
著書に『最もわかりやすく最も役に立つ 先生のためのCanva新ハック66』『先生のためのICT超高速業務ハック』『AI&ICTで職員室を変える 教務主任の仕事スクラップ』(いずれも明治図書)ほか。
Google認定トレーナー/GEG Goshogawaraリーダー/学修デザイナー協会理事。
■ 参加費について
2,000円を、当日会場で現金にてお支払いください。おつりのないようご協力いただけると助かります。
いただいた参加費は、会場費などの実費に充てます。
■ ご注意
月曜日の朝、教育委員会のサイトから方針のPDFを1枚保存する。それだけで、この道は歩き始めています。
その1枚を、神田で一緒に放り込んでみませんか。
このページは公開情報をもとに作成しています。最新情報・申込方法・開催状況は公式サイトをご確認ください。
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